要約筆記付き講座について

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下村さんの講座は2回目で、1回目は都内の小学校の授業で見学させていただきました。

前回の講座の対象は小学生でしたが、今回は幅広い世代の方が参加していましたので、使う言葉や話の進め方についても興味がありました。

<要約筆記>話されている内容を要約し文字として伝える。音声による情報を理解することが困難な方へ情報提供する方法の一つ。

今回、印象的だったのは、下村さんが『メディア』という言葉を使ったときです。

一般的な講演でしたら、『きっと分かっているだろう』と思い込んで、そのまま話を進めてしまいそうですが・・・

下村さんは違いました

『メディア』という言葉を使った後、すぐに「メディアの意味が分からない人はいませんか?」と小学生に確認していました。

 

そして、小学生が理解しやすい言葉で『メディア』について説明されてから、話を進めていました。

 

以前参加していた毎日女性会議でも感じていましたが、今回の講座でも参加者が理解できているかどうか、常に配慮されていたのが印象的でした。

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そこで、今回の講座で初めて導入した要約筆記について、講師の下村さんとコーディネーターのはくのさん、そして、参加者の方に感想を伺いました。

下村健一氏(慶應大学別招聘教授/元TBSアナウンサー)

僕は、子どもの頃から「内輪ウケ」が嫌いでした。 何人かでおしゃべりしている時、その中に1人でも「今話している内容が通じてない子」や「冗談の意味がわからず笑えてない子」がいると、大急ぎで解説しないと気持ちが収まらない性分でした。

だからテレビの報道アナウンサーになってからも、少しでも多くの視聴者に話が通じるように、スタジオの解説フリップなどはひたすら判りやすい表現を探して、生放送の寸前まで改良を重ね続けていました。

そんな人間なので、今回の講演に文字通訳さんが付いて下さっていると知って、

「ああ、内輪話をまぬがれた」と、とても有難く感じました。

「聴き取れない方お断り」と書いた札をぶら下げて鍵をかけた密室内の講演イメージから、サーッと開放された気分になりました。

だから僕は別に、《難聴者にも情報を》という特定の問題意識を持っているわけじゃありません。

ただ《みんなに情報を》と思っているだけです。

【シモムラスイッチ】http://shimomuraken1.com

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はくのともえ氏 (コーディネーターMe Too情報発信室)

『情報保障』という言葉を知ったのは、ある難聴の女性との出会いがきっかけでした。

自分が提供者になれるかもと「要約筆記者養成講座」に参加して約一年が経ちます。その間、いろいろな分野の講演や講座を聴く機会がありましたが、要約筆記には、ひとつも当たりませんでした(手話通訳はありました)。

どうやら、難聴者向け福祉関連の講座などには付くようです。養成講座でも、福祉関連用語の使い方など勉強します。

でも、難聴者だって、一般的な講演会に参加したいのは当たり前。ならば、私が企画する講座に付けてみようと思いました。

今回、要約筆記者が提供する情報について、聴こえる人と聴こえない人で、評価が分かれるのも勉強になりました。 (聴こえる人にはすごい要約力!となり、聴こえない人には、要約し過ぎで、講演者らしさが伝わらない‥など)。

また、思わぬ効果も発見しました。小学生の参加もOKにしたこの講座、ちょっと難しいかなという用語も文字として写し出されると理解が進むようで、せっせとノートにとっていました。

これから、音声認識などの開発が進み、さらに情報保障の幅も広がる事を期待しながら、どんな状況の人でも、あらゆる場所に参加の機会がある世の中になるように、できるだけの事をしていきたいとあらためて。

【小さな情報発信サイトMeToo】http://metoo-info.com

<参加された聴者のご感想>

今はテレビの報道やバラエティなどでも字幕が入る事があり、聞こえる人でもそれを情報受信の補足としている日常があるので、講座に字幕通訳が入るのは、聞こえる人にとっても親切な行為だと思います。

特に難しい専門用語や、どういう漢字だっけ?という時に即座に話し手の横にそれが出るというのは、聞き手の頭に入りやすいメリットがあると思いました。

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