プロフィール

代表 宮谷真紀子

幼少期から、軽度難聴。
2007年頃、病院で薬剤師として働く中で、聞こえる人だけでなく、難聴を抱える自分もまた『聞こえ』に関する知識が少ないことに気づく。その後、様々な場所に情報収集に行くようになり、数百人以上の聞こえにくい方を対象にヒアリング調査を実施。

生活上困難を感じる場面として、病院での意思疎通を多くの高齢の方が挙げていることに気づき、医療従事者らを中心に『耳の遠い方に対する認識調査』を実施。
その結果、『大声で話しかければ理解できる』『補聴器をつければ理解できる』という間違った認識をしている人が多いことがわかり、耳の遠い方の受診環境の改善に向けて、学会報告や映像制作に取り組むようになる。

2014年、海外の難聴者事情を把握するために渡米。3ヶ月の滞米中、ホームステイ先や視察先に加え、街中で出会った100人以上の方に、事前に用意した難聴についての動画を使ってプレゼンテーション。さらに、耳が聞こえにくい方へのメッセージを書いてもらい動画『SKY Project』にまとめ、多くの人々から共感を集める。

アメリカでのこれらの体験を通して、動画の持つ力を強く実感し、帰国後、新たなメンバーを集め、『Ear Project』を企画。耳の遠い方が医療機関でどのような困難や不安を抱えているかを体感できる動画を作成したところ、この動画『Ear Project』が2015年、毎日新聞社×8bitNews共催の毎日女性会議にて『8bitNews賞』を受賞。

現在も、『聞こえのしくみ』や『聞こえにくい人々の心理』に関する知識不足から生じるコミュニケーションの問題や様々な課題に対して、企業、行政、医療機関等、様々な立場の人々に提案し、高齢者や難聴者向けのサービスや商品の開発に取り組んでいる。